6章

ICU…そして独りきりの大晦日

ICUのウォーターベッドに移され、裸で寝ています。 お布団はなく、大きなバスタオルを掛けてあり

年始…

新年1月1日です。お正月..   私は、年賀状が届くの

周りの温かさに支えられ…

独り家にいると淋しくて、悲しく切なく、 そして、恐怖に駆られ…思わず知らず‥

祈り…と支え..

年明け2日目に至っても… なかなか目覚めない折目さんの手を握りしめ、 ひと時も早く目覚めるこ

心の痛みの予感..

忘れもしませんっ!6日 午前3時30分!!...

一路、九大病院へ…

傍らに眠る娘たちの目を覚まさないように、 友人の神浦さんに連絡をすると… 夜中にも関わらず、

状況告知

ICUの前に着くと、看護婦さんが待っておられました。 主治医の稲村先生から告げられたのは…

最期への甘受

午前5時50分頃、稲村先生が出てこられて、 私達にこう告げました。

最期のとき…

ぎりぎりまで折目さんの手を握り、顔に触れ続けました。  

最期を終えて…

その後の記憶は、途切れがちです… 確かなことは.... &nbs

主治医の申し出

稲村先生のお申し出がありました。 「ご主人の解剖をお願いできませんでしょうか?」 私

病院を後にするにあたり…

一般病棟の折目さんの荷物をまとめるように‥ と、看護婦さんの指示を受け、病室に行きました。