手術前日の夜、11時20分頃…折目さんからの電話
「せっちゃん、怖い」
私は、胸に痛いものを感じましたが、
「男やろ!父親やろ!」
と、こみ上げるモノを必死で抑え、返しました。
少しの間、お互いの沈黙…
私は、受話器を持つ手に力が入っていました。
もう一度同じ言葉を言われたら
「すぐに行くから!」
と返事をしよう!と、私の中では決めていました。
でも、次の瞬間、
「子供たちは、寝たか?頼むぞ!」
と沈んだ声。
「寝てるよ。 2人とも、お父さんが居なくて
寂しいけど頑張って 寝てまぁ~す。
お父さんも、早く、寝て! 私も6時間後には行くよ!」
と元気に切り返し、電話を切りました。
2人の寝顔をしばらく眺めた後…
シャワーを浴びて、 1~2時間眠りにつきました。
その後‥病院に向かいました。
この時、私の母は悪性リンパ腫で入院していましたし、
折目さんのお母さんは、枕が変わると眠れないということで、
やむなく 大牟田の姉に手伝いをお願いしました。
姉も幼い子供を抱えていたのに…
と、多大な協力には本当に感謝の限りです。