神様からのうれしいプレゼント
それは、赤ちゃん
とても嬉しくて、会える日を楽しみに一日一日を
大切に送っておりました。
…が、ある時、腹痛に襲われ病院に行くと、
流産しかかっているという事実
「トイレ以外は動かないように!」と注意を受け、
その日は…
「赤ちゃん、ごめんね!ごめんね!」
と、独り泣きながら、折目さんの帰宅を待ちました。
仕事から帰宅した折目さんに、全てを話すと、
私のお腹に手を当てて、
「少し早いけど、お前の名前は、
結子(ゆいこ)と言うんだよ!
結ぶ子供と書いて結子!
お父さんが、お前とお母さんの手をしっかり結ぶから、
お母さんを悲しませんで安心して、生まれて来い!」
と呼びかけ・・
その後もお腹をさすりながら、何度も何度も…
「結ちゃん、結ちゃん」
と、話しかけてくれました。
その日から、三人で生活をしているかのように、
「結ちゃん、結ちゃん」の毎日でしたが、
私が動けないので、折目さんが会社より帰宅後に
食事を作ってくれました。
又、大牟田に住んでいる姉夫婦が、
時々食事を持って励ましに来てくれました。
ある時、流産しかけたという悲しみと
つわりの苦しさで泣いている私を見た姉は、
「あんたも苦しいかも知れんけど、お腹の赤ちゃんが
流産せずにいるということは、苦しくても悲しくても
赤ちゃんも一生懸命に頑張りようとよ!」
私を叱咤激励してくれました。
ありがたい励ましでした。
私は、その時に…
母親になるスタートを切ったような気がします。