入院生活は、互いに辛く、苦しいものでした。
でも、そればかりでもなく…心和むことも..
それは、病室の方々との交わりです。
みなさん、とても良い方ばかりで、患者さんは
もちろん奥さまたちとも親しくなりました。
折目さんのベッド横の患者さんは、あゆみちゃん
という とても可愛いらしい女の子でした。
彼女と折目さんは、いつも筆談をしていました。
『食べ物は、何がすき?』
『お友達になってください』
等…二人の様子が伺える大変貴重な
やりとりが 出てきました。
あゆみちゃんのお母さまも毎日笑顔で、
病室にいらしていました。
ベッドに寝たままのあゆみちゃんのお顔の真上で
「あゆみ!」
と笑顔で、呼びかけ…
お顔を拭いたり、髪の毛をとかして
ポニーテールにしてあげたり…
「可愛くなったよ」
と、いつもいつも笑顔でいらっしゃいました。
2人の娘を持つ私は、お母さまの笑顔に
心から尊敬の意を感じておりました。
あゆみちゃんのお母さま、その後お元気でしょうか?