状況告知

ICUの前に着くと、看護婦さんが待っておられました。

主治医の稲村先生から告げられたのは…

「以前に手術をしていた肺が、又潰れました!
手術をしようにも、麻酔の問題があるので、
今、他の先生方と検討していますので、
少し待っていて下さい。」


ほんの少しだけ、折目さんに会わせて頂けましたが、
前日に会った時となんら変わりなく、眠っているようでした。

 

私は、手を握り‥顔を触り‥
心の中で必死に『折目さーん』と呼びかけました。


それから、私も義父と義母共にベンチに腰かけて、
一言の会話もないまま、先生の判断をお待ちしました。

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