最期のとき…

ぎりぎりまで折目さんの手を握り、顔に触れ続けました。

 

顔色がだんだんと薄い紫色になります。
1つの肺が潰れたので、息苦しいのだと思うと…
私の肺も潰れてしまいそうなほどの思いに駆られ、
胸が痛くなりました!

 

暫くすると、また顔色が刻々と変わっていきました。

義父も義母も代わる代わる手を握りしめ、
「かず!かず!」
と、呼びかけました。

 

突然にっ!

ぴぃーーーーーーーーーーーーー

という機械音っ!!

 

全員が硬直状態となりました。


…と、横におられた稲村先生の小さな声

11時6分…ご臨終です!
 

…それは本当に本当に小さな声でした。
 

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