随分と長い時が過ぎ、夕方近くとなった頃、
手術医師が出てこられました。
「終わりましたよ。説明は、後ほど病棟の方で。」
と簡単に告げ、去られました。
私達は、3人で抱き合いそれは‥それは‥喜びました。
義母が眩暈を起こしたのか、軽く力が抜けたように、
しゃがみこみました。
待合室の水道からお水を私の両手ですくい…
一、二口飲んでもらい、ソファーに横にさせました。
きっと、ホッとして気が抜けたのでしょう。
そのようにして、折目さんを待ちました。
暫くして、手術室から出てきた折り目さん..
前回と同じように、顔が腫れて頭には何本もの
チューブが入り、白い布に包まれています。
手術が無事に終了した安堵感とは別に・・
その姿は、実に痛々し気でかわいそうでたまらず、
言い表すことのできない涙があふれ出ました!
折目さんに付添い病棟に戻りながら、何度も呟きました。
「神さま、有難うございました‥有難うございました‥」