出産っ☆

折目さんは、相変わらず毎日のようにお腹をさすっては、
「結ちゃん、ただいま!今日も元気だったか?」
など、常に声をかけてくれました。

そのような日々に、私は精神的にも落ち着き、
穏やかさを取り戻せる日々となりました。
その為か赤ちゃんも安定し、日に日に大きくなるお腹を
さすりつつ、結婚のそして、母になる幸せを感じていました。


思えば、それは何にも増して、 
折目さんの穏やかな大きな愛情のお陰ですね☆  

1985年(昭和60年)有理
雪がちらつく寒いクリスマスイブに陣痛が始まり、
12月25日正にクリスマスの朝…新しい命の誕生っ

生まれてすぐに赤ちゃんと握手をさせてくれました。 
小さな小さなもみじの手!
それは、真に得る感触と感動でした   
 
お医者さまに、
「ありがとうございました」   
と、思わず手を合わせました。 

分娩室から出てくると、母と折目さんが
「よくがんばったね、ありがとう、ありがとう」
と言ってくれたことを憶えています。


体調が良くないにも関わらず、母も一晩中・・
私の背中や腰をさすってくれました。

本当に有難いことだと、未だに感謝です。

折目さんは、先生にお礼を言った後、
赤ちゃんの顔を見てすぐに小倉の病院から
福岡の会社に車を飛ばしました
出勤時間には、間に合ったそうです。


母は帰宅。その後大牟田の姉が
駈けつけて 来てくれました。
「おめでとう、よかったね!」
と、言いつつ泣いていました。
私を常に支え励ましてくれた
姉への感謝も、今でも尽きません。

 

12月25日は、私の母の誕生日でもあります。
必然的なのか偶然なのか、はかりしれませんが…
私たちの元に、生まれてきてくれた赤ちゃんに
「ありがとう!」を何度発したことだったでしょう☆

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入院中に伊藤先生が、お見舞いに来てくれました。
お子さんのマー君と一緒に
「可愛いね!可愛いね!」
と、言いながら赤ちゃんを可愛がってくれました。


赤ちゃんの名前は、お腹にいる時には、
「結ちゃん」でしたが…
姓名判断の結果、余り良くないとのことで
改めて、画数により有里(ゆうり)と名づけました。


有里の""という文字は、折目さんの母方の
おばあちゃんの名前が千里と言う名前なので、
一字を頂いたそうです。

ようこそ☆有里


長女が生まれて来てくれたおかげで、みんなが
今まで以上の”し・あ・わ・せ”を強く感じると共に
ご先祖様に感謝だと… 折目さんの口癖でした。


おじいちゃんも、おばあちゃんも有里を
抱っこするといつも
「ありがとう、ありがとう」
と、頬ずりをして嬉しそうに微笑んでいました

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