健やかな日における回想..

手術の前日に病室に行くと、坊主になっていました。
きっと、恥ずかしかったのでしょう。

両手で頭を押さえて‥
「頭がさむい…」 と言うので、
「一休さんみたいで、かわいいーっ
と茶化したりして、とりとめなく会話を交わした後、
帰ろうとすると、

「二人とも、元気か?二人に会いたい!」
と、しみじみ…つぶやくように言いました。

手術を翌日に控えて、 きっと…
不安だったのでしょう。 辛かったのでしょう。

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思えば…連絡帳
折目さんと私は、連絡帳と称すノートを介し

 

帰宅時間の遅い折目さんとは、ゆっくりと話す機会がありませんでした。
話をしてしまうと、2時や3時となってしまい、翌日の仕事に差し支えてしまう為、
のような手段で気持ちの通いを確かめ合っていました☆

私からの多くは、1日の報告や2人の娘たちの事を記しました。

それに対して、折目さんがコメントを入れるような形が多かったですね。

その中に、
「仕事は、する!でも、最近…
食欲、性欲、物欲がなくなった気がする

と、記されていたことがありました。

病気の症状などとはつゆ知らずでしたから、日々の生活が
母子家庭のような生活だ!と不満を漏らしたことがあります。
折目さんは、
「今、仕事を一生懸命にせねばならない!
ゆっくり出来るときまで、 二人を頼む!黙ってついてきてくれ!」
とコメントしていました。

そんな思いを互いに交わし合ったノート…
発病後に読み返し、言葉を失ってしまいました。

不満を漏らした私自身が恥ずかしく…
なんと情けない妻だったんだろうと、心が痛みました。

そんな私を妻にしてくれた折目さん!
一生懸命に、彼に尽くそう!
また、授かった折目さんの娘たちを一生懸命に守ろう!
と、強く強く…自身に誓ったことを思い出します。

以下…連絡帳を一部抜粋
        
  

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