一路、九大病院へ…

傍らに眠る娘たちの目を覚まさないように、
友人の神浦さんに連絡をすると…
夜中にも関わらず、駆けつけてくれました。

 

「こっちのことは心配せんでいいし、
気を付けていってきいや!急いでタクシーで行きぃ!」
と励ましながら、私の手を握って送り出してくれました。

本当に心からの感謝が溢れるばかりでした。

なかなか来てくれない夜中のタクシー…
暫く歩き、ようやく来たタクシーに乗り込み、すぐに
「主人が危篤なんです!急いで九大までお願いします!」
と伝えると、

運転手さんは私の気持ちを慮る(おもんばかる)ように 

「信号が赤なので、横の道に入りますね」
と言い、私の焦る不安な気持ちに一体となり
運転をして下さいました。

降りる時には、
「奥さん、気持ちを強く持ってくださいよ。」
と、大きな励ましの言葉をかけて下さいました。


心が折れそうで居たたまれずにいる私への
周りの方々の優しさは、大きな支えとなり…
気持ちを乱すことなく、病院に向かうことができました。

その時の私を知る友人及び見も知らない運転手さんには、
ただただ、「ありがとうございました」の言葉に尽きます。

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