一生、飲み続けるお薬と点鼻薬に、
注意しながらの生活ですが、まずは、
家庭内復帰からです。
…とは言うものの、娘を幼稚園に送った後、
二人で、バスに乗って病院へのリハビリという日々。
笑われるでしょうが、引き続き手を繋いで...
転倒に注意をしながら、バスに乗り…
今、思い出すと楽しくもありました
家の中では…時折、押入れとトイレを
間違える事もありました(笑)
娘たちの幼稚園が休みの日には、
近くの公園へ行ったものです。
娘たちは砂場でおままごと、折目さんと私は、
公園の周りを散歩して徐々に早歩き、そして
ジョギングの順番でリハビリらしきことをしました。
ある時のこと。
4人で横断歩道を渡る途中、折目さんのスニーカーが
脱げてしまいました。
私は折目さんの腕を持っているので、どうしよう?
と立ち止り、後ろを振り返ると、次女の安里がチョコチョコと
小走りで拾ってくれるではありませんか!?
今でも、鮮明に思い出します。
幼くても、状況を理解してくれていたんだ。
折目さんのおかげで、優しい娘に育っているんだ。
と、心から嬉しく感じたものです。
片眼を失明しているので、人にぶつからないか?
そればかりが、常に心配でした。
当時を思い出すと大変ではありましたが、社会復帰に
向けての折目さんの前向きな姿勢とその意欲には、
常に頭が下がり、力強ささえ感じたことを憶えています。