義兄と共に、病院へ向かいました!
病棟だったのか?手術室だったのか?
憶えていませんが…
随分と、時間が経っていたのだと思います。
集中治療室において、受けた医師の説明は…
しっかりと記憶しています。
気がつくと、義父と義母が私の横に居てくれました。
「3時58分にトイレに行かれ、尿の量を看護婦に見て貰い、
ご自分で、病室に戻って行かれました。
看護婦が確認のため、折目さんを見に行った時には
ベッドの上で、痙攣を起こしていました。
即座に検査を行いましたところ、今回は脳にじかに
出血が見られました。出来る限り、血は抜きました。
このまま、様子を見ていきましょう。
奥さん、一緒に頑張りましょう!!」
私は、傍らの義父と義母の顔を見ることが出来ませんでした。
その後、会社の榎坂部長に先生の説明をありのまま、
ご報告しました。
「奥さん、お気持ちはお察し致しますが、ご主人が
目を覚ますように祈りましょう、頑張ってください!」
と、励まして下さいました。
病室に戻り、眠っている折目さんの顔を見ると、
鼻の所に、血の跡が残っていました。
急変してすぐに処置をしたのでしょう。
痛くて苦しかっただろう!
と思うと、涙がとまらず、折目さんの手をしっかり握りしめました。