ついに…さよならの時は来ました。
斎場では、
小さくなってしまった折目さんを抱きしめました!
それは…本当に小さく軽く、
温もりが私の体に伝わり、悲しみを一層強くしました。
しっかりと、抱きしめ‥娘たちに触れさせました。
そして、義母に近寄り、
「お母さん、抱いてあげてください…」
と、お渡ししました。
義母は、ひざの上に引き寄せ、
折目さんをしっかりと抱きしめて、
撫でては頬を寄せ…撫でては頬を寄せ…
その同じ動作を何度も繰り返すのでした。
その義母の姿に、
更に、悲しみは深まるのでした。
先に逝ってしまい、
こんなにも小さくなってしまった我が子…
たった一人の息子を失った悲しみは、
いかばかりのものだったことでしょうか...
私たちの愛した折目さんの魂は…
手の届かない天空へ
のぼって行ってしまいました。